Miro を使って魅力的な ワークショップを実現するための 9 つのヒント
- Masha Ostroumova, Enterprise Agile Coach
- 2024年9月12日
- 読了時間: 4分

アジャイルの経験者でも、これから始める初心者でも、Miroは創造性、コラボレーション、そして参加を促進するワークショップを運営する際に欠かせないツールとなります。
この非常に多用途なオンラインツールは、プロジェクト管理やブレインストーミングから作業計画やプレゼンテーションまで、あらゆる用途に最適です。本記事では、Miroのファシリテーションスキルを向上させ、より効果的で生産的なワークショップを実現するための9つの実践的なヒントとテクニックを共有します。
レイアウトを固定する
Miro初心者にとって特にありがちなイライラの種は、フレーム、背景、見出しなどの重要な要素が意図せず動いてしまうことです。この混乱を防ぐには、重要なオブジェクトを選択して鍵アイコンをクリックし、固定してください。これにより、ワークショップの構造がしっかり保たれ、参加者は付箋の追加や編集といったタスクに集中できます。
プロのコツ: 画像や表など複雑なレイアウトの場合は、オブジェクトをグループ化してから固定するとさらに効果的です。

フレームを隠してスムーズな進行を
ワークショップに複数のセクションやフェーズがある場合、フレームを非表示にすることで、参加者に情報を一度に詰め込みすぎるのを防げます。フレームを非表示にするには、選択して表示オプションをオフに切り替えます。アクティビティごとにフレームを表示させることで、現在のタスクに集中させることができます。


カーソルの表示/非表示で視界を整理
多くの参加者がいるワークショップでは、画面上を飛び交うカーソルが気になることがあります。「Show Collaborators' Cursors」機能をオフにすると、必要に応じて作業スペースをすっきりさせることができます。リアルタイムで進行状況を確認したいときには再度オンにできます。

全員を現在のビューに呼び寄せる
Miroの「Bring everyone to me」機能は、参加者の集中を取り戻す救世主です。参加者がボードのあちこちを探し回ったり、気が散っているのに気づいたら、この機能を使って全員の画面を一瞬で現在のビューに合わせられます。上部ツールバーのオプションをクリックするだけで、参加者がすぐに指定されたエリアに移動します。

投票機能で参加者を巻き込む
意思決定が求められるワークショップでは、Miroの組み込みの投票機能が非常に役立ちます。アイデアの優先順位付け、選択、フィードバック収集の場面で、ボードを離れることなく簡単に投票を行えます。投票セッションを設定し、参加者に投票してもらう項目を定義すれば、結果がすぐに表示され、議論を長引かせることなくテンポよく進められます。
プロのコツ: 投票エリアを定義するときに、参加者が投票できるオブジェクト(例: 付箋のみ)や各参加者が持つ票数を指定できます。

タイマーを使って進行を管理
活動のタイムボックス化は、生産的なワークショップ運営の鍵です。Miroのタイマー機能を使えば、どのアクティビティでもカウントダウンを設定し、参加者が適切なペースで集中して進められるようにできます。ブレインストーミングや振り返りセッションのように、詳細に迷い込みやすい場面でも、微妙な構造を追加できます。
プロのコツ: タイマーはボード管理者のみが開始できますが、左下の小さなボタンをクリックするとタイマーをボードに追加でき、他の参加者も利用可能になります。

構造化ブレインストーミングにカンバンボードを活用
ブレインストーミングを構造化したいときは、Miroのカンバンボードテンプレート(「Miro apps」内)を利用しましょう。テーマやカテゴリごとに列を作成し、参加者にアイデアを記入してもらいます。この方法は、従来の付箋よりも整理されやすく、ラベル、担当者、期限などの詳細を追加することも可能です。ブレインストーミングが完了したら、これらのカンバンカードをアクション可能なカンバンボードに転送したり、Miroから直接Jiraの課題に変換することもできます。

プライベートモードで繊細な議論を
参加者にアイデアを独立して考えてもらう必要がある場面では、Miroのプライベートモードが最適です。他の人の入力が見えない状態で自分の考えを投稿でき、議論が開始されるまで非公開にできます。これにより、他者の意見に影響されずに各参加者の声を確実に反映できます。

コメントとタグで明確さを保つ
ボードを整理し、分かりやすくするには、コメントとラベルを活用しましょう。コメントは参加者が質問やフィードバックを提供する際にボードを散らかさずに済みます。一方、ラベルは付箋やカード、その他のオブジェクトをカテゴリ分けするのに役立ち、ナビゲーションをスムーズにします。これらの機能はコラボレーションを強化し、全員が同じページにいることを保証します。

これらのヒントを活用すれば、Miroを効果的かつ魅力的なワークショップ運営のための強力なツールに変えることができます。さらにMiroをマスターしたい方は、私の「Ultimate Miro Guide」に挑戦してみてください。このコースでは、ボード作成の高度なテクニックからファシリテーションスキルまで、すべてを学べます。
ファシリテーションを楽しんでください!
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